エサのやり方

ミミズ箱が出来たら次はエサやりです.エサはもちろん家庭から出る生ゴミ.たいていの調理くずはミミズのエサにすることが出来ます.ミミズの食べるもの食べないものはこのページの後半で.

エサの準備

台所で出てくる調理くずは三角コーナーに入れずに,とりあえず保管容器に取り分けておきます.こうすることで水や洗剤がかかることを防ぎます.また生ゴミを保管する容器は密閉してはいけません.密閉すると腐敗して悪臭を出します.生ゴミは蓋をせずに空気に触れるようにしておくと実は意外と臭わないのです.白いカビが生えることがありますが,生ゴミを分解する微生物で害はないので安心してください.

数日とはいえ,やはり生ゴミを保管するのは気になるもの.そんなときは刻んだ後に新聞紙で包んで平べったくして冷凍してしまうのも手です.こうすると夏場でも臭いを気にせず計画的にミミズにエサやりが出来ます.エサやりのときに解凍する必要もありません.また冷凍することで生ゴミの細胞壁が破壊されてミミズや微生物が食べやすくなるというおまけ付きです.

取り分けた生ゴミは出てきたときに小さく刻んでもいいですし,ミミズ箱に入れるときにまとめて刻んでもかまいません.卵の殻は「くしゃっ」とつぶす程度でいいです.

ミミズのエサ
餌はミミズが食べやすいようになるべく細かくします

シマミミズの食欲

シマミミズは一日に体重の半分の量の生ゴミを食べます.典型的な4人家族の家庭から一日に出る生ゴミの量は約700グラムといわれますので,約1.5キロのシマミミズがいれば生ゴミを食べてくれる計算になります.

1.5キロのシマミミズは約3000匹.シマミミズ500グラムで4000円ほどしますので1.5キロともなると結構な出費です.でも大丈夫.シマミミズは条件さえよければ1年で10倍以上に数を増やします.でも生活環境に合わせて自分で個体数を調節するので増えすぎて困ると言うことはありません.

シマミミズの好き嫌い

シマミミズが食べてくれる生ゴミの量は分かりました.ではどんなものを好んで食べてくれるのでしょうか?

ミミズコンポストに入れてよいもの

ミミズコンポストに入れてはいけないもの

ミミズコンポストに入れられるけれども注意の必要なもの

エサのやり方

シマミミズには歯がないので生ゴミを直接食べることが出来ません.様々な微生物によって柔らかくされた生ゴミを微生物ごと飲み込みます.そのためミミズコンポストに入れる生ゴミはなるべく小さく刻んでから入れた方が早く食べてくれます.エサやりのためにフードプロセッサを使っている人もいます.

またエサのやり方も様々.細かく刻んだ生ゴミをまんべんなく全体に広げる人もいれば,数カ所に分けて穴を掘り,今日はここ,次回は別の場所と順番に埋めていく人もいます.私は全体を4つに分けて,順番に時計回りにエサをやっています.元の場所に戻ってくる頃にエサが食べ尽くされているようであれば順調な証拠です.

ミミズ箱のエサやり
エサのやり方もいろいろ,たとえば
ミミズ箱を4つに分けて順番にエサをやります

ミミズ箱のエサやり
充分な数のミミズが活躍しているのなら
まんべんなく全体に散らしてもいいです

エサをやったら,表面をシュレッダーくずや新聞紙を細く裂いた物で覆います.これは生ゴミを覆うことで小バエなどが近づくのを防ぐのと,余分な水分を吸わせてミミズ箱の環境を整えるのが目的です.また紙類は炭素の供給源として,バランスのよい堆肥を作るのにも役立ちます.

ミミズ箱のエサやり
シュレッダーくずは虫除けと水分調整のために入れます
紙類もミミズは食べてしまいますので,適時補充します

窒素と炭素の関係.窒素が植物の生長に必要なのはよく知られています.では何で炭素が必要なのでしょうか?

生ゴミを投入すると真っ先に微生物(カビ)が糖分やアミノ酸を栄養に繁殖して生ゴミの分解を開始します.この微生物が繁殖するために窒素1に対して炭素20~30が消費されるのです.このときに炭素が足りないと余った窒素が水に溶けてアンモニウムイオンになり,気化してアンモニアとなり悪臭を発生します.

ミミズは口に入る小さな物ならそのまま食べてしまいますが,大きな生ゴミは微生物によって柔らかくしてからでないと食べられません.ミミズコンポストはミミズだけでなくて多くの微生物との共生で成り立っているのです.でも微生物だけで有機物を分解しようとすると1ヶ月から半年,長ければ1年以上かかりますが,ミミズの体内で消化してもらうとそれが1日でできあがります.ミミズってすごいです.